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旧約聖書のまとめ(一)・アブラハム、イサク、ヤコブについて

2020年3月11日

 

旧約聖書のまとめ(一)・アブラハム、イサク、ヤコブについて 』

 

※この記事を読まれる前に、まず創世記の(一)から(四)をお読みください。 

 

(以下には、アブラハム(=アブラム)という人物がでてきます。当時、バベルの塔以降、世の中には、神によってまちまちの言語をあたえられた人々が、方々(ほうぼう)に散らばっていました。神はその中から、全人類にいきわたらせる救いのご計画のために、ある一人の人物、つまりアブラハムを選ばれました。そしてその彼の子孫が、いまのユダヤ人(=旧約聖書内ではイスラエルの民として登場)なのですが、これは神がユダヤ人をえこひいきしたというようなことではありません。神は、ご自身の壮大なご計画をおしすすめるために、まず一人の人物、アブラハムを選ばれたということです。なおこの子孫から、のちにメシア(救い主)となるキリストがお生まれになります)

 

・創世記・12章の1~3節より

『主はアブラムに言われた(=これが、神がアブラハムを選ばれた際に、はじめてかけられたお言葉です)。「あなたは生まれ故郷、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし(=これはアブラハムを、イスラエルの民の租(そ=最初の人)とするということ。ちなみにこの時点ではまだ、イスラエル、という言葉そのものが存在していません)、あなたを祝福し(=あなたに恵みをあたえ)、あなたの名を高める、祝福の源となるように(=これは、祝福の中心的な存在となるように、あなたの名を高めるということ。つまりアブラハムイスラエルの民の租となるだけでなく、アブラハムの子孫からキリストが誕生するということも、ここで示唆(しさ)されています。というのも現在の祝福の源とは、キリストにほかならないからです。そのキリストが誕生する民の租が、まさしくアブラハムであり、いまでは彼の名は十分に高められたものとなっています)。あなたを祝福する人をわたしは祝福し、あなたを呪う者をわたしは呪う(=これは神が、全人類に対して告げているものです。私たちはアブラハムを祝福し、その彼を呪うようなことが(=けなす、見下すなども)あってはならないのです)。地上の氏族はすべて(=世界中の人々はすべて)、あなたによって祝福に入る(=“あなたによって祝福に入る” と書かれていますが、これはいまの時代に置きかえるなら、“あなたの子孫であるキリストによって、すべての人々は祝福(=恵み)を得るようになる” ということになります)。」アブラムは、主の言葉に従って旅立った(=このように彼は生まれ故郷や家族から離れて、神への信仰を示しました)』

 

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(以下には、神がアブラハムにさずけた約束がでてきます)

 

・創世記・13章の14~17節より

『主は、ロト(=アブラムの甥(おい))が別れて行った後(のち)、アブラムに言われた。「さあ、目を上げて、あなたがいる場所から東西南北を見渡しなさい(=これはカナン地方のことです。なおカナン地方とは、地中海とヨルダン川死海に挟まれた地域一帯のことです。現在のイスラエルの中央から北寄りの地域になるかと思います)。見えるかぎりの土地をすべて、わたしは永久にあなたとあなたの子孫に与える(=アブラハムと、アブラハムの子孫(=のちにイスラエルと名づけられる民のこと)に、カナン地方の土地を与えるということ。なおここには “永久に与える” と書いてあります。これはまだ成就されていませんので(=というのも中東は現在も紛争のただ中にあります)、今後再臨したキリストによって成就されることになります。その際には、もちろんアブラハムや神への信仰のあった子孫たちは死から甦ることになります)。あなたの子孫を大地の砂粒のようにする(=これには、この先の未来において、キリストへの信仰をもつようになるユダヤ人たちも含まれているものと思います)。大地の砂粒が数えきれないように、あなたの子孫も数えきれないであろう。さあ、この土地を縦横(じゅうおう)に歩き回るがよい。わたしはそれをあなたに与えるから」』

 

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(以下には、アブラハムの死後に、神からの約束が、息子のイサクへと受け継がれたことがつづられています)

 

・創世記・26章の2~6節より

『そのとき、主がイサク(=アブラハムの息子)に現れて言われた。「エジプトへ下って行ってはならない(=これはイサクのいるカナン地方が飢饉(ききん)に見まわれたため、被害から逃れようとエジプトへ向かおうとしている彼に、神がこのように述べておられます)。わたしが命じる土地(=これはカナン地方南部のゲラルという町のこと。ちょうどイサクはエジプトに避難しようとここに来ていた)に滞在しなさい。あなたがこの土地に寄留(きりゅう=一時的に住むこと)するならば(=飢饉から逃げずにここに住むならば)、わたしはあなたと共にいてあなたを祝福し、これらの土地をすべてあなたとその子孫に与え、あなたの父アブラハムに誓ったわたしの誓いを成就する(=神は、アブラハムとその子孫にこのカナン地方の土地を永久に与えると約束なさっていました。また彼を大いなる国民にするとも約束なさっていました。ここでは、これらの約束が継続されるかどうかが、イサクの判断にかかっているということ)。わたしはあなたの子孫を(=イサクの子孫を)天の星のように増やし、これらの土地をすべてあなたの子孫に与える。地上の諸国民はすべて(=世界中の人々はすべて)、あなたの子孫によって祝福を得る(=“あなたの子孫によって” とは、イサクの子孫からお生まれになる、キリストによって祝福(=恵み)を得るようになる、ということ)。アブラハムがわたしの声に聞き従い、わたしの戒(いまし)めや命令、掟(おきて)や教えを守ったからである(=神への信仰を貫いたからである)。」そこでイサクはゲラルに住んだ(=このようにイサクも神の指示にしたがい、神への信仰を示しました)』

 

 

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(以下には、アブラハム、イサクと受け継がれた神からの約束が、ヤコブ(イサクの息子)へと受け継がれたことが、つづられています。またそのヤコブが、神によってイスラエルと名づけられたこともつづられています。これが現在のイスラエルのルーツ(=起源)となったものです)

 

・創世記・35章の10~12節より

『神は彼に言われた。「あなたの名はヤコブである。しかし、あなたの名はもはやヤコブと呼ばれない。イスラエルがあなたの名となる。」神はこうして、彼をイスラエルと名付けられた。神は、また彼に言われた。「わたしは全能の神である。産めよ、増えよ。あなたから、一つの国民(=これはイスラエルの民のこと)、いや多くの国民の群れが起こり(=これはイスラエルの民をべつの言葉であらわしたものです。つまりイスラエル民族を成している十二部族のことを、多くの国民の群れ、と言っておられます。なお十二部族とは、ヤコブの十二人の息子から繁栄した子孫のことです)、あなたの腰から王たちが出る(=ヤコブの子孫から、のちのサウルやダビデ、ソロモンといったイスラエルの王がでるということ。そしてなにより全人類のメシア(=救い主)であるキリストが誕生されます)。わたしは、アブラハムとイサクに与えた土地を、あなたに与える(=これはカナンの地を永久に与えるということ)。また、あなたに続く子孫にこの土地を与える(=これもカナンの地を永久に与えるということ。ちなみにこの土地は、まだ永遠のものとしてイスラエルの民(=ユダヤ人)に与えられていません。これはキリストの再臨後の、千年王国にて成就されることになります。その際にはもちろんアブラハム、イサク、ヤコブといった神への信仰のあった者たちは死から甦ることになります)」』

 

 

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(このように神は、もともと繁栄していたイスラエルの民に近づきになられたのではなく、まずはじめにアブラハムやイサク、ヤコブといった個人との交わりを持たれていたということです。そして彼らと結んだ約束の成就のために、いま現在もこの世界は歩んでいっているのです。これは決して大げさな表現ではなく、このカナンの土地が、いつ平和のともなった形でユダヤ人にあたえられることになるのか、という視点で世界や中東を見ることは、とても大切なことだと思います。次回はアブラハム、イサク、ヤコブといった個人ではなく、このイスラエルの民の歩みに着目して、記事にしていくことにします)