聖書からの素敵な言葉を

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聖書を手にされたことのない方のために、わかりやすくを心がけて、ブログを書かせていただいております。

聖書の預言である、エゼキエル戦争について

2020年3月4日

 

『 聖書の預言である、エゼキエル戦争について 』

 

(以下の、エゼキエル書・38章の1~23節(=いまから2500年以上前に書かれた)には、世のおわりに向かう過程で、マゴグ(=現ロシア)が連合軍を組み、イスラエルに侵攻することになる、といった預言がつづられています。なおこの書は、神がエゼキエルに啓示(けいじ)をあたえられたことで、書きのこされました)

 

『主(=神)の言葉がわたしに臨んだ。「人の子よ(=エゼキエルよ)、マゴグ(=現ロシア)の地のゴグ(=これはロシアの指導者を指す称号のことです)、すなわちメシェク(=ロシアのモスクワのこと)とトバル(=ロシアのトボリスクのこと)の総首長(=つまりゴグ)に対して顔を向け、彼に預言して、言いなさい。主なる神はこう言われる。メシェク(=モスクワ)とトバル(=トボリスク)の総首長ゴグよ、わたしはお前に立ち向かう(=世のおわりの計画の成就のために、お前と向かいあう)。わたしはお前を立ち帰らせ(=連れ歩き)、お前の顎(あご)に鉤(かぎ=物を引っかけるためのもの)をかけて、お前とその全軍(=ゴグとロシアの軍隊)、馬と騎兵を連れ出す。彼らは皆完全に武装した大集団で、大盾(おおだて)と小盾(こだて)を持ち、皆剣を持っている。ペルシア(=現イラン)、クシュ(=現スーダン、もしくは現エチオピア)、プト(=現リビア、もしくは現ソマリア)が彼らと(=ロシアの軍隊と)共におり、皆、盾を持ち、兜をかぶっている。ゴメル(=これは現トルコからヨーロッパにかけてのどこか)とそのすべての軍隊、北の果てのベト・トガルマ(=現トルコ)とそのすべての軍隊、それに多くの国民がお前と共にいる(=ロシアを中心とする大きな連合軍であるということ)。備えをせよ。お前(=ゴグ)も、お前のもとに召集されるすべての集団も備えをせよ。お前は彼らの監督となれ(=ゴグはこれらの連合軍の指揮をとれ)。多くの日の後(のち)、お前(=ゴグ)は呼び出され、また、多くの年を経た後、一つの国を襲う(=これはイスラエルを襲うということ。なおここには、“多くの年を経た後” とありますが、これは要するに、ゴグが呼び出され、戦争を仕掛けることになる時期までが、神によって定められているということ。ちなみにこの預言を神がエゼキエルにさずけたのは、今より2500年以上前ですから、すでに現時点においても “多くの年が経っている” といえるものと思います)。それは長く荒れ廃(すた)れていたイスラエルの山々で、そこには、剣の恐れから(=第二次世界大戦から)解放され、多くの民の中から(=世界中から)集められた民(=イスラエル人)がいる(=イスラエル人は大戦後の1948年にイスラエルが建国されるまで、帰るべき国がなく、長い間世界中に散らばっていましたが、いまは自分たちの国をもち、人々が集まっています)。彼らは多くの民の中から連れ出されて、今は皆、安らかに暮らしている。お前(=ゴグ)は嵐のように上って来て、地を覆う雲のように襲いかかる。お前とお前の全軍、お前と共にいる多くの民は。主なる神はこう言われる。その日、お前の心に言葉が浮かぶ。お前は悪い計画を立て、そして言う。『わたしは囲いのない国へ(=イスラエルへ)攻め上る。城壁もかんぬき(=門をしめるための横木)も門もなく安らかに生活している静かな国を襲う』と。お前はかつて廃虚であったが、今は人の住んでいる国(=イスラエルのこと)、諸国民のもとから(=世界中から)集められ、国の中心の山々に住み、家畜や財産を持っている民に(=イスラエル人に)対して手を上げ、戦利品を奪い、ほしいままに略奪しようとしている(=この物資や財産の略奪が、連合軍が侵攻する理由です)。シェバとデダン(=おもに現サウジアラビア)、タルシシュ(=候補として現イギリスやスペイン)の商人たち、およびその富豪(ふごう)たちはすべてお前(=ゴグ)に言う。『お前は戦利品を奪うために来たのか。お前はほしいままに略奪するために集団を組んだのか。金銀を運び去り、家畜や財産を手に入れ、多くの戦利品を奪おうとするのか』と。それゆえ、人の子よ(=エゼキエルよ)、ゴグに対して預言して言いなさい。主なる神はこう言われる。わが民イスラエルが安らかに暮らしているとき、お前はいきり立つのか(=物資や財産を盗みとろうとするのか)。お前は北の果ての自分の所から(=イスラエルの北にあるロシアから)、多くの民を伴って来る。彼らは皆、馬に乗っている大集団、大軍団だ。お前はわが民イスラエルに向かって、地を覆う雲のように上って来る。そのことは、終わりの日に(=世のおわりの日に)起こる。わたしはお前を、わたしの地に(=イスラエルに)連れて来る(=このようにゴグの侵略も、神の計画のうちであるということ)。それは、ゴグよ、わたしが国々の前で(=世界中で)、お前を通して自分の聖なることを示し(=神であることを示し)、彼らがわたしを知るようになるためである(=これは以下にでてきますが、つまりイスラエルに侵攻したゴグの連合軍を、神ご自身が壊滅させることで、世界中の人々が、神の存在を知るようになるということ)。主なる神はこう言われる。お前は、遠い昔、わたしが僕(しもべ)であるイスラエル預言者たちを通して語ったその者ではないか(=これはかつての預言者たちに、ゴグに関する預言をさせていたということ)。この預言者たちは、長年にわたって、彼ら(=イスラエル人)に向かってわたしがお前(=ゴグ)を来させる、と語った(=ゴグの襲来をつたえていた)。ゴグがイスラエルの地を襲う日、まさにその日に、と主なる神は言われる。わたしの憤り(いきどおり=怒り)は激しく燃え上がる。わたしは熱情と怒りの火をもって語る。必ずその日に、イスラエルの地には大地震が起こる。海の魚、空の鳥、野の獣、地の上を這(は)うすべてのもの、および地上のすべての人間は、わたしの前に震える(=神の御業(みわざ)の前に震えることになる)。山々は裂け、崖は崩れ、すべての城壁は地に倒れる。わたしはすべての山の上で(=侵攻されていたイスラエルのすべての山の上で)、ゴグに向かって剣を呼び寄せる、と主なる神は言われる。人はおのおの、剣をその兄弟に向ける(=連合軍に反乱がおこり、同士討ちする)。わたしは疫病(えきびょう=感染症)と流血によって彼(=ゴグ)を裁く。わたしは彼とその軍勢、また、彼と共にいる多くの民の上に、大雨と雹(ひょう)と火と硫黄(いおう)を注ぐ(=これは言葉どおり、こうしたものを神が注ぐということ)。わたしは自らの偉大さと聖(=せいとは、神の絶対的な尊厳をあらわした表現のこと)とを多くの国々の前に(=世界中に)示す。そのとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる(=こうして世界中の人たちが、神の存在を認め、キリストが神であるということを知るようになります)』

 

(上記には、世のおわりに起こるとされる侵略についての預言がつづられています。これは簡単にまとめますと、イスラエルはこの先、北から押し寄せる連合軍によって、戦争を仕掛けられるということです。そしてそれらの連合軍を神が滅ぼす(=その一つに、神がイスラエルにおこす大地震があります)ことで、それを目の当たりにした世界中の人たちが、神(=キリスト)が実在していることを知るようになるのです。なお上記の侵略は、このさらにあとに起こる、反キリストによるハルマゲドンとはべつのものになります)

 

なお聖書本文は、日本聖書協会の新共同訳から引用しております。